綿100％のTシャツ・パーカーはなぜ着心地がいいのか

綿以外にもさまざまな素材が使われているTシャツ

一口にTシャツと言っても天然、合成問わずさまざまな素材が使われており、仕上がりや着心地もそれぞれ異なります。その中でも、もっとも着心地がよいとされているのが綿100％のTシャツであり、高い人気を誇っています。では綿100％のTシャツは他の素材のものと何が違うのでしょうか。今回はTシャツに使われている素材を比較検証していきながら、綿100%がなぜ高い人気があるのかについて考察していきます。

Tシャツに使われている素材比較

最初にTシャツによく使われている素材にはどういったものがあるのでしょうか。まずはそれぞれの素材の特徴について紹介します。

1.植物繊維

素材	特徴	主な用途
綿 （コットン）	肌ざわりが良く、吸収性に優れた素材です。水洗いをすると若干、しわができやすくなりますが、丈夫で人気の高い素材です。	Tシャツ全般 パンツ・シャツ など
麻 （リネン）	天然繊維の中では、綿以上に吸収性が良く、水にも強い素材です。ただししわができやすく、保湿性も低いです。	透け感素材のTシャツ シャツ・ワンピース・ス カートなど

2.動物繊維

素材	特徴	主な用途
絹 （シルク）	美しい光沢を持った天然繊維で肌ざわりもよく、軽くて丈夫です。ただし水や熱に弱く、保管が難しい素材でもあります。	肌触りを重視したTシャツ ブラウス・パジャマ・肌着など
羊 （ウール）	あまりTシャツに使われることはない素材ですが、繊維が太いこともあり、保湿性が高く、素早く湿気を吸い取ります。難点は毛玉ができやすいところです。	保温性の高いメリノウールを使用したTシャツ セーターなど

3.化学繊維

素材	特徴	主な用途
再生 （レーヨン）	木材パルプを原料とした繊維です。光沢があり、吸収性も高く、熱にも強いです。ただし水に弱く、すぐに縮んでしまいます。	レディースなどとろみ素材のTシャツ ブラウスなど
合成 （ポリエステル）	石油を原料とした繊維です。伸縮性があるため、しわになりにくく、型崩れがありません。ただし静電気が起きやすく、汚れが落ちにくい素材です。	スポーツ向け速乾Tシャツ ワイシャツ・ユニフォーム・セーター など

これ以外に、それぞれの繊維の特徴を活かすために混合された混合繊維があります。タグの素材表示のところに綿80%ポリエステル20％などと書かれているものが混合繊維です。それぞれの長所を上手く引き出しますが、短所を消すことはできないため、選択時には注意が必要です。

綿100％であることのメリットとは

綿100%であることのメリットは数多くありますが、その中でも特筆すべきは通気性が良く、吸湿性、保湿性に優れていることから、一年間を通して快適な着心地を得られるという点です。

また水に強く、素材自体も丈夫なため、繰り返しの洗濯にも縮みや傷みのリスクが少なく、長持ちすることも大きなメリットだと言えるでしょう。ほかにも静電気が溜まりにくく、汚れがつきにくいなど、頻繁に着る機会の多いTシャツの素材として最適なと言っても過言ではありません。

快適な綿の着心地を維持するためには

綿の素材は天然繊維であり、優しい着心地で満足度が高い点が特徴です。ただ、汗をよく吸収しますが、速乾性がすごく高いわけではないので、夏場などはこまめに汗を拭きとるなど注意が必要です。

また快適な着心地を維持するためにもしわ防止のため、乾燥後は必ずアイロンをかけるようにしてください。素材の特性をあらかじめ理解しておくが、長い期間、快適さを保つための基本です。

ファインジャージーTシャツ United Athle/5745-01/4.7oz モイスト感のあるファインジャージーTシャツ。肌触りが良く柔らかい着心地が癖になります。	オーガニックコットンクルーネックTシャツ LIFEMAX/MS0301/4.3oz コットンの中でも品質の高いインド綿を使用したオーガニックコットンTシャツ。程よい細身のシルエットでスタイリッシュな仕上がり。