グラデーションプリントでデザインにインパクトを！

きれいなグラデーションを出すにはインクの混ぜ方が重要。
単色プリントでは出せないカラフルな印刷を！

ハンドグラデーションプリントとは

1つの版に2色以上のインクを乗せて隣り合うインクを自然なグラデーションになるように混ぜ合わせてプリントすると、きれいな色のグラデーションに。
インク同士の混ぜ方、スキージの使い方や力加減などでグラデーション具合は変わります。また、徐々にインクが混ざり方が変わってくるので、1枚1まい少しずつ違うグラデーションになってきます。

インクの混ぜ合わせかたがおかしかったりスキージの刷りかたが曲がってしまったりするときれいなグラデーションにはなりません。見た目のきれいさとは裏腹にとても繊細で職人の技術が必要なプリント方法です。

基本情報

特性	最低 版数	濃色 印刷	細部 表現
油性 水性	2	可能	△

価格帯	短納期 対応	最大サイズ (mm)	生地種別
中	△	通常版：320×360 最大版：380×480	綿　　　：◯ ポリ　　：◯ ナイロン：◯

ラバーインクを使用

インク自体はラバーインクなので発色が良くしっかりとプリントできますが、違う色が混ざり合っているので、色合いによってデザインの見やすさが変わってきます。
細かい線や文字、デザインの場合は、きれいにグラデーションの表現ができない場合があるので、プリント面を多めにしたデザインに向いています。

ラバーインクに関する詳細は、【Tシャツプリントの基本】ラバープリントの印刷方法や注意点で記載しています。

ハンドグラデーションができる方向

シルクスクリーンでプリントする場合、既成のTシャツに対して縦方向にスキージを動かしてプリントするのが基本です。
ハンドグラデーションも縦方向にスキージを動かして行くので上下や斜めのグラデーションは擦り始める色が次の色に混ざりすぎてしまい、色が安定しなくまります。
そのため、左右にかけてのグラデーションのみプリントすることができるのです。

左右方向のグラデーション インクを混ぜ合わせた状態で縦方向にプリント。それぞれインクの侵食も極力少なくプリントできるのでOK。	上下方向のグラデーション 縦方向に印刷するため、上の色が下の色を侵食してしまうのでNG。 斜め方向のグラデーション Tシャツに対して斜めにプリントしなくては行けなくなるのでNG。

シルクスクリーンプリントで上下や斜めなどのグラデーションをプリントしたい場合は、色別に版を分けて網点でグラデーションを表現するプリント手法がありますので、そちらをご利用ください。

より細かく特殊なグラデーションの表現をプリントするには、インクジェットプリントや、デジタル転写プリントがあります。フルカラーで印刷できるので、色数やインクカラーに関係なく繊細な表現が可能になります。

インクジェットプリントに関する詳細はインクジェットプリント専用ページで記載しています。

デジタル転写プリントに関する詳細はデジタル転写プリント！シートを熱圧着してTシャツに転写で記載しています。

ハンドグラデーションカラーの例

色を選ぶコツは、デザインのイメージと合う色を選ぶことと、隣あった色同士が混ざる色がきれいな色になるかどうかと言うこと。この二つで良し悪しが決まり、色の組み合わせ方で完成が大きく変わってきます。グラデーションに合うカラーサンプルを記載するので、色決めの参考にしてください。

2色を使用したカラーサンプル
グラデーションで取り入れやすく色が決めやすいのが2色パターンです。2色が混ざり合う中間色の色を考えながら配色するときれいな仕上がりになります。

	オレンジ　キイロ 夕焼け空のようなイメージです。 同系色のグラデーションはとても相性が良いです。
	グリーン　レモン サーフブランド系で使われるカラーです。
	ブルー　水色 青空のイメージです。 同系色のグラデーションがきれいです。
	ラベンダー　水色 2色が混ざり合う部分がきれいな色だと、まとまりが出ます。
	ラベンダー　ピンク 女性らしい優しい組み合わせです。
	ライトイエロー　ピンク パステルカラーでこちらも女性らしい組み合わせです。

3色を使用したカラーサンプル
2色よりも少し難易度が上がります。真ん中の色が両サイドの色のまとめ役になるので、重要です。

	レモンイエロー　ホワイト　オレンジ 3色の同系色です。ホワイトが入っているのでカラー生地がおすすめです。
	レッド　イエロー　グリーン ラスタカラーはいろいろな配色の中でももっともメジャーな配色の1つです。デザイン全体にもポイントで使うにも良いです。
	ブルー　ホワイト　レッド トリコロールカラーも安定のカラー配色です。ホワイトがあっても両側の色が濃いので白生地でも良さそうですね。
	ラベンダー　ピンク　ライトイエロー パステル系の中でも相性の良い3色。 ネイルでもよく使われるグラデーションです。中間にピンクを置くことで3色のバランスがとてもよいです。

デザインの一部をハンドグラデーションに

デザイン面全部をハンドグラデーションにすることはもちろん可能ですが、メインを単色にしてデザインのアクセントにハンドグラデーションを使用することもできます。その場合、単色版とハンドグラデーション版を分ける必要があります。

ハンドグラデーションプリントを活かしたデザイン

ホワイト+ブルー クジラ1頭に対してグラデーションをかけています。この場合、1頭につき1版作成して別々にプリントしています。	マルボロレッド+イエロー かすれプリントと合わせてヴィンテージ風に。

ホットピンク+レモンイエロー+ターコイズ 鮮やかな3色に混ざり合った中間色が入ってカラフルなグラデーション	スカイブルー+ラベンダー+ローズピンク パステル系の3色はガーリーなイメージ

グラデーションプリントのメリット・デメリット

メリット	デザインにインパクトがでる。 自然なインクの混ざり具合でグラデーションが表現できる。 フルカラープリントで作成すれば特殊なグラデーションもできる。
デメリット	配色によってはデザインがわかりづらくなる。 色合いを失敗すると汚いデザインになってしまう。 細かいデザインには不向き。

グラデーションプリントのまとめ

• 色の混ざり具合が自然にできる
• 色の組み合わせが重要
• プリント面が多めの方がグラデーションがはっきりわかる
• グラデーションの色数は2色から3色が主流

違う色同士を混ぜ合わせるハンドグラデーションは自然なグラデーションが表現できます。色の混ぜ具合や、スキージの使い方など繊細な技術が求められるプリント手法。普通の多色プリントでは出せない色鮮やかな表現ができます。
生産前のサンプル作成や実物プリントサンプルも弊社展示室にて実際に手に取って見ていただくこともできますので、メールまたはお電話にてご連絡ください。