着抜プリント!生地色を抜染&着色して濃色Tシャツにも染み込み印刷

着抜プリント!生地色を抜染&着色して濃色Tシャツにも染み込み印刷

着抜プリントは濃色生地にも発色良く印刷できる(着色抜染)

カラーインクに抜染プリントでも使われる抜染剤を混ぜてプリントします。抜染剤を混ぜることで生地色を抜きながら着色することが可能に。濃色生地にも発色良くプリントできるのが特徴です。
抜染剤を使用する印刷方法は抜染プリントと着抜プリントの2種類になります。

着抜プリントとは

着抜プリントとラバープリント

濃色生地にはラバープリントでの印刷が基本ですが、ラバープリント特有のべたっと感が出て重い印象に。ラバーインクの嫌煙されがちな理由にも挙げられる要因です。
着抜プリントであれば、生地色を抜染しながらインクが染み込んで着色するのでラバープリントよりも重い印象にならずに、印刷をすることが可能になります。

着抜プリントと染み込みプリント

生地にインクが染み込むタイプのプリント方法には着抜プリントのほかに染み込みプリントがありますが、濃色生地へのプリントはインクが生地色に負けてしまい発色があまり良くありませんが、着抜プリントであれば濃色生地への印刷が可能になります。

着抜プリントはラバープリントよりべたっと感はありませんが、染み込みプリントのような優しい風合いではなく、少しごわついたような表面に。そのごわつきも洗濯や使用することにより徐々に少なくなって生地に馴染むようになります。

基本情報

特性 最低
版数
濃色
印刷
細部
表現
油性 1版〜上限無し 可能
価格帯 短納期
対応
最大サイズ
(mm)
生地種別
通常版:320×360
最大版:380×480
綿   :◯
ポリ  :◯
ナイロン:◯

綿100%素材のみにプリント可能

生地色を抜くための抜染剤が綿素材にのみ有効なため、綿100%以外のポリエステル素材が入っている生地(杢グレーやヘザー系など)や、ナイロン素材は抜染することはできません。また、生地色によっても抜染できる具合が変わってきます。

プリントできない色と生地(一例)

ミックスグレー
Tシャツの中でもポリエステル素材が多く入っている色です。
アッシュ
アッシュもわずかですが、ポリエステルが入っています。
ナイロン
ブルゾン系はナイロン生地がほとんどです。ラバープリントや転写プリントで印刷できます。
ポリエステル
ドライTシャツはポリエステル生地です。
抜染、着抜以外であればほとんどの印刷が可能です。

プリント後、洗濯が必要

抜染剤の効果を無くすためプリント後に洗濯をしてからお届けしますので、納期には余裕を持ってご注文ください。洗濯処理をしないでお届けすると洗濯機の中で抜染剤がほかの洗濯物に付着してしまい、デザインとは関係のない場所やほかの洗濯物まで色を抜いてしまうことが稀にあります。
洗濯物に漂白剤を垂らしたまま気づかずに色が抜けてしまった…。なんてこと、ありますよね?それと同じことが起きてしまう可能性があります。

プリント比較

着抜プリントと類似した印刷方法を比較しましたので、参考にしてください。

ラバープリント
・生地目が無く、プリント面がべたっとしている。
・生地色、素材を選ばずにプリントできる。

ラバープリント:【Tシャツプリントの基本】ラバープリントの印刷方法や注意点

着色抜染プリント
・生地色を抜染しながら着色するため、発色は良い。
・手触りはごわつき感がある。
・インクが染み込むため、生地目が出る。
・ポリエステルが入っているときれいにプリントできない。
染み込みプリント
・インクが染み込むので、生地色の影響を受ける。
・着色抜染よりも、手触りが良い。
・生地色、素材を選ばずにプリントできる。

染み込みプリント:染み込みプリント | インクが染み込んで生地の質感を活かす印刷方法

抜染プリント
・着色抜染と同じ抜染剤で生地色を抜くプリント。
・生地目がはっきりと出る。
・手触りは良い。
・ポリエステルが入っているときれいにプリントできない。

抜染プリント:抜染プリントとは?色を抜くプリント方法

着抜プリントの発色性

生地色がきれいに抜けるとその分インクの発色も良くなりますが、生地色によっても抜けやすい色と抜けにくい色があります。生地色が濃いからと言って抜けやすく、発色が良い訳ではありません。抜染が抜けにくいと、その分インクが生地色の影響を受けやすくなり、もとのインクのカラーと完成の色に違いが出てきます。
また、同じTシャツの色でもメーカーや生地質、ロットや染め方によっても抜け具合が変わります。

印刷可能な最小サイズ

生地色に影響されないため、発色は良いです。細かい文字や線もはっきりとプリントすることができます。

着抜プリントを活かしたデザイン

着抜インクの黄色とベージュを使用。染み込みインクではここまできれいに発色することは難しいですが、着抜では可能。 風神部分が着抜プリントではっきりとプリントされ、霧部分は網点を使用した抜染プリントです。

着抜プリントのメリット・デメリット

メリット 染み込みプリントに比べて濃色生地でも色が出やすい
ラバープリントのようなべたっとした重さはない
ヴィンテージや和柄などのプリントに向いている
デメリット 生地や生地色が限定される
表面の質感は硬くなる
生地色によって抜染の抜け方が変わる(個体差がでる)
プリント後洗濯が必要なため、納期が長くなる

着抜プリントのまとめ

  • 生地色を抜きながら色をプリントする
  • 綿100%の生地のみプリント可能
  • 生地色によっても発色に差が出る
  • 染み込みプリントに比べて濃色生地でも色が出やすい
  • ラバープリントのようなべたっと感はないが、抜染プリントよりも硬さはある
  • ヴィンテージ感や和柄のデザインに向いている
  • プリント後洗濯が必要なため、納期が長くなる

生地を選ぶ印刷方法ですが、お好みの生地色とデザイン、着抜プリントの風合いが合致すればラバープリントよりも味わいがあり、高級感のある仕上がりに。
ラバープリントから着抜プリントに印刷方法を変更するだけでも差が出て、同じデザインでもまた違った商品のようになります。
色によって発色が変わってきますので、量産前にサンプル作成をおすすめします。
実物プリントサンプルも弊社展示室にて実際に手に取って見ていただくこともできますので、メールまたはお電話にてご連絡ください。

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