
インクジェットプリント特有の匂いの謎を解き明かす
※この記事で書かれている内容はすべてのインクジェットプリントTシャツ/前処理剤に該当する内容では御座いません。
シルクスクリーンプリントでは表現が難しい微細なデザインやグラデーションを得意としており、印刷にもちいられる機会が近年増えてきています。
ただ一部のインクジェットプリントTシャツから酸っぱいお酢のような臭いを感じたことがある人もいると思います。
せっかくきれいに仕上がったTシャツでも開封時や着用時に酸っぱい臭いがしたら台無しでよね。今回はその臭いの原因と対策法をご紹介していきます。
臭いの原因は前処理剤
一部のインクジェットプリントTシャツから漂ってくる臭いの原因はプリント前に塗布する前処理剤にありました。この前処理剤原液は本当にお酢を嗅いでいるような臭いがします。
実際に印刷するときにはこの原液を規定の濃度になるように希釈してから前処理剤を生地に直接塗布し使用しているのですが、それでも酸っぱい臭いは完全に消えず匂いが残ってしまうのです。
なぜ前処理剤を使うのか
ではなぜ前処理剤を使う必要があるのでしょうか。
単刀直入に言えば仕上がりをきれいにするために使用します。
イメージとしては前処理剤を塗布し、生地表面に層を作り、更にその上にインクが乗ることで鮮やかな発色が得られるということなのです。
カラー生地に印刷をする場合は、前処理後に一度ベースインクとなるホワイトインクを塗布し、次にプロセスカラーで印刷をしていきます。
前処理剤の有無や塗布量はベースインクにも影響し、ベースインクの定着が悪いとプロセスカラーにも影響を及ぼし発色が悪くなるという悪循環を引き起こします。
このように非常に重要な役割を担っている前処理ですが、基本的には自動でインクジェットプリンターが適切な塗布量に調節を行います。
機会によっては白生地は前処理剤なしでもプリント可能な機種もあり、この場合表題の臭いは殆ど感じません。
前処理剤特有の酸っぱい臭いを防ぐ方法
匂いを防ぐために前処理剤を使用しないという選択指は発色とアイテムカラーを制限することになり、根本的な解決策にはなりません。ではどのように匂いを無くすのでしょうか。
前処理剤が必須な場合、臭いを防ぐ、というよりはプリント後にこの臭いを飛ばす処理が必要です。具体的には
・風乾させる
・洗濯をする
メインとなる対策方法は上記2点が考えられます。意外とアナログな方法です。
ただ、短納期の案件で、プリント後即出荷が避けられない場合は
・クライアントへの事前連絡
・臭いがする旨のアテンションシートなどを封入
といった対処が必要な場合があります。
インクジェットプリントTシャツ作成の場合、事前にプリント後の後処理まで考えた納期設定が必要になってくるといえます。
シルクスクリーンや転写と比較しても、目を見張るほどの彩度や精巧さ、データとの整合性
など、インクジェットプリントならではの特徴は多々あります。
前処理剤をはじめとした仕様の癖を理解して、これからもお客様にベストなご提案を行っていきます。
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ここまで記事をお読み頂きありがとうございました。私たちホシミプリントワークスでは、オリジナルTシャツをはじめとした様々なアイテムのプリントを行っております。
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