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ハーフラバープリント:別名半ラバープリント
ハーフラバープリントは、油性と水性でプリント方法やインクが変わってきます。ラバープリントのべたっと感がなく、発色も良いのでプリント面の風合いを大事にしたい場合には有効なプリント方法です。
ハーフラバープリントとは
シルクスクリーンプリントの中で基本とされるプリント方法は、ラバープリント・ハーフラバープリント・染み込みプリントですが、この3つの中で発色と風合いのバランスが取れているのがハーフラバープリント。
ラバープリントよりも仕上がりが柔らかい風合いに、染み込みプリントよりも発色が良い仕上がりにます。
ラバープリントとハーフラバープリントの風合いの違いから、生地の風合いやデザインイメージなどでインクを使い分けてご注文されているお客様も多いです。
油性と水性でプリントの方法やインクの違いがあります。
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基本情報
特性 | 色数 | 濃色 印刷 |
細部 表現 |
油性 水性 |
1 | 可能 | ◯ |
価格帯 | 短納期 対応 |
最大サイズ (mm) |
生地種別 |
低 | ◯ | 通常版:320×360 最大版:380×480 |
綿:◯ ポリ:◯ ナイロン:× |
別のプリントとも合わせやすい
光沢感が無く、生地の風合いを活かしているので、光沢のあるプリントと合わせたり、発泡プリントなどインクが立体になるようなプリント手法を合わせることもできます。合わせ方によってデザインにメリハリが出たり、立体感も出せます。
発泡プリントの記事はこちら
油性と水性の違い
発色
油性 | 水性 |
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※ホワイトインクは発色の差が大きいカラーです。ブラックなどの濃色インクではこれほどの発色の差はありません。
乾燥
油性 | プリント後、既定の温度での熱処理が必要。 |
水性 | プリント後、常温で乾燥。 常温で乾燥するため、版上での目詰まりが起こりやすく、細かいデザインの再現性は油性に比べてやや劣る。 |
インク
油性 | ラバーインク |
水性 | ラバーインクを柔らかくする助剤を混ぜたインクを使用 |
刷り方
油性 | ラバーインクを1回だけ刷っています。1回刷りにすることにより、ラバープリント特有のインクが乗っているべたっと感を抑え、生地の柔らかな風合いを損なうことなく、ラバープリント特有の発色を表現しているのです。 |
水性 | 通常のインクは固いため、1回刷りでも色がよく出てラバープリント特有のべたっと感が出てしまいます。ハーフラバーにするには助剤を混ぜてインクを柔らかくし、刷り方を軽く刷ることにより生地の風合いを損ないすぎずに発色を表現しているのです。 |
油性と水性の違いのまとめ
ラバーの半分の刷り数で柔らかい風合いを出すのが油性インク。
インク自体に助剤を混ぜることにより、インクを薄めて柔らかくして刷るのが水性インク。
ひとくくりにハーフラバーと言っても、水性と油性で大きな違いがあります。
また、インクカラーでも発色性は違い、濃色インク淡色インクによって生地色の影響は変わってきます。
ハーフラバープリントの発色性
ハーフラバープリントの最大の特徴は、風合いと発色を兼ねそろえていること。
ラバープリントでは発色を良くするために、ラバーインクを生地の上に乗せるので、生地の風合いは生かされずに重い印象に。
逆に、生地感を活かす染み込みプリントはインクが生地に染み込んでしまうため、濃色生地へのプリントは発色が良くありません。
ラバーインクと染み込みインクの中間であるハーフラバープリントは両方の良いところを合わせたハイブリットなプリント方法と言えるのではないでしょうか。
【プリント面比較】
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油性ラバープリント 濃色生地にも左右されない発色性。 ラバープリント特有のべたっと感がでる。 ラバープリントに関する記事は【Tシャツプリントの基本】ラバープリントの印刷方法や注意点で記載しています。 |
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水性半ラバープリント 生地色の影響が出るが、染み込みプリントよりは発色は良い。 |
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染み込みプリント 濃色生地で淡色インクをプリントすると生地色の影響を受けやすい。 染み込みプリントに関する記事は染み込みプリント!インクが染み込んで生地の質感を活かす印刷方法で記載しています。 |
印刷可能な最小サイズ
油性ハーフラバーのサンプルです。インク自体はラバーインクなので、細部表現は良いです。インクカラーや生地色によっても変わってきますので、ご注意ください。
ハーフラバープリントを活かしたデザイン
ラバープリントよりも風合いを活かしたい
ハーフラバーの最大の特徴は風合いと発色が両立していること。ラバープリントのべたっとした重さが好まれない場合は、ハーフラバープリントをおすすめします。生地とインクの色によっては生地色の影響を受けずにきれいに発色します。淡色生地に濃色インクや、同系色の場合などはあまり影響を受けません。
生地色:ターコイズ / インク色:スカイブルー
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濃色生地への透け具合を活かしてヴィンテージ感を出したい
古着などのヴィンテージTシャツは年月がすぎて良い具合に古くなっています。例えれば生地とTシャツが程よく馴染んで古びた状態。
そのTシャツとの馴染み感を新品のTシャツに出すにはハーフラバープリントが一つの方法。
特に黒生地などの濃色生地はインクに対してTシャツの生地色の影響をもっとも受けやすいので、ヴィンテージ感をより表現しやすくなっています。
よりヴィンテージ感を出すにはデザインにグランジ加工を加え、かすれさせるとより古着風のデザインに仕上がります。
生地色:ヘザーブルー / インク色:ホワイト
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ハーフラバープリントのメリット・デメリット
メリット | ラバーよりもべたっと感がない 染み込みプリントよりも濃色生地の発色は良い 低価格・短納期の対応が可能 |
デメリット | ラバープリントに比べると濃色生地への発色性は弱い 枚数が少ない場合はコスト高 |
ハーフラバープリントのまとめ
- 生地の風合いを活かしつつ、発色を良くするにはハーフラバープリント
- 生地の風合いを活かした染み込みプリントではできない濃色生地へのプリントが可能
- 油性と水性では刷り方と助剤の使用の有無が違う
- 低価格、短納期対応が可能
Tシャツ自体の生地の質感も多様化してハードなものから柔らかいものまであり、ブランドのジャンルや流行によってもどのような生地を商品にするのか重要になってきます。
同じデザインでもしっかりした生地の場合はラバープリントでしっかりと印刷して、柔らかい生地の場合は生地の風合いと発色が良いハーフラバープリントと使い分けをしても、また違った印象になって面白いですね。
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