Contents
写真もグラフィックも鮮明に!生地色を選ばずにプリントできる優れもの
どんな生地色にもフルカラーでプリントできるので、色数を気にすることなくデザインが作れます。星美製作所でのフルカラープリントはインクジェットプリントとデジタル転写プリントをご用意しています。
フルカラープリントとは
ラバープリントなどの基本的なプリントはすべてシルクスクリーンプリントで、1色ごとに版を作りTシャツに1色ずつ色を付けます。例えるなら版画のようなプリント方法。色数が多いほど版の数が増えて行くので、その分版を作成する費用がかかってきます。
【シルクスクリーン】 1色につき1版使用する。ピンク・黄色・白をプリントする場合、合計3版が必要シルクスクリーンプリントの代表例 【ラバープリント】 |
【フルカラープリント】 インクジェット機でCMYK+Wの5色でピンク・黄色・白を再現。インクを直接Tシャツにプリントするので版が不要 |
インクジェット機を導入する前のフルカラープリントは4色分解でのシルクスクリーンプリント(フルカラーのデータをCMYKの4色に分けて4つの版を作成してプリントする)が主流でしたが、インクジェット機の導入で4色分解よりもより精度の高いプリントが可能になりました。
星美製作所の場合、フルカラープリントはインクジェットプリンタで直接生地にプリントするインクジェットプリントもしくは転写紙にコピーしてから生地にプレスするデジタル転写プリントの2種類。どちらにもそれぞれ特徴があります。くわしくはインクジェットプリントとデジタル転写プリントで記載します。どちらも色数を気にせずフルカラーでデザイン作成ができます。
インクジェットプリントとデジタル転写プリント
インクジェットプリント基本情報
特性 | 色数 | 濃色 印刷 |
細部 表現 |
インク ジェット |
無制限 | 可能 | ◯ |
価格帯 | 短納期 対応 |
最大サイズ (mm) |
生地種別 |
中〜高 ※1 |
△ | 320×360※2 | 綿:◯ ポリ:× ナイロン:× |
※1
デザインサイズやベースの白引きの有り、無しで価格が変わってきます。
デザインサイズが大きいほど、価格も上がり、ベースの白引きが無いと価格は安くなります。金額の詳細はダウンロード資料を参照してください。
※2
小さいサイズのTシャツはプリント最大サイズに入らない場合があります。詳しくはお問い合わせください。
生地に直接インクをプリントします。例えるならカラーコピー機のイメージ。
CMYK+Wの5色を使って全ての色を再現します。
インクジェットのプリント方法
1・インクの発色を良くするために下処理剤を吹く
この下処理剤に少し酸っぱい匂いがありますが、弊社にて乾燥させてからほぼ臭わない位の状態でお届けです。また、洗濯することにより、匂いは完全に消すことができます。
短納期でのご注文ですと、乾燥時間が十分に取れない場合、臭いが残る可能性がありますのでお届けには余裕を持ってください。
2・色生地にベースとなるホワイトをプリント
このホワイトを入れることにより、生地の色に影響されずにきれいにプリントできます。
白生地には基本的には白引きはしません。
3・その上からフルカラーでプリント
白インクの上にカラーインクをプリントすることにより、生地色に影響されずに印刷することができますが、2重にプリントするためラバープリントのようなべたっと感が出ます。
基本的にはPANTONEやDICの色指定はできませんが、画像処理をして色合いを近づけることは可能です。金銀、蛍光などの特色指定ができません。
ご希望によっては下地のホワイトを引かないでプリントすることも可能です。
下地のホワイトを引かないでプリントすることもできます。
プリント部分に生地の色が影響されてきますが、生地の質感は損なわれず風合いの良い仕上がりに。また、白引きをしない分価格が安くなり、コストカットもできたり、お届けまでの日にちも短くすることも可能になってきます。デザインによって変えてみても良いですね。
【白引き有り】
下地にホワイトをプリントするので、生地色の影響は受けませんが、白引き無しよりもべたっと感があります。 |
【白引き無し】
下地にホワイトをプリントしていない分、生地色の影響を受けますが、風合いはさらっとしていて良いです。 |
印刷可能な最小サイズ
インクジェットプリントの最小サイズです。デザインを作成するときの参考にしてください。
【白生地にブラックプリント】
【黒生地にホワイトプリント】
インクジェットプリントのおすすめ関連商品
Printstar 085CVT 5.6oz ヘビーウェイトTシャツ |
Tシャツの種類はメーカーや記事の厚さなど、様々ですが、インクジェットプリントと一番相性の良いTシャツがprintstarの085-CVT。Tシャツの中でもスタンダードな形、生地でサイズ、カラー共に申し分無い品揃えです。細かな再現が必要とする、アニメ系やグラフィック系も085-CVTであれば綺麗に発色します。
printstar/085-CVT/5.6oz/50色/100〜4L/レディースサイズ有り |
デジタル転写プリント
基本情報
特性 | 色数 | 濃色 印刷 |
細部 表現 |
価格帯 | 短納期対応 | 最大サイズ (mm) |
生地種別 |
デジタル転写 | 無制限 | 可能 | ◯ | 中〜高 ※2 |
△ | 280×400 | 綿:◯ ポリ:◯ ナイロン:◯ |
※2 デザインサイズ、生地の素材により価格が変わってきます。デザインが小さいほど価格は安くなります。金額の詳細はダウンロード資料を参照してください。
インクジェットプリントは生地に直接インクをプリントするのに対し、デジタル転写プリントは転写紙にデザインをプリントして生地に圧着させます。
インクジェットプリントでは印刷できないようなポリエステルやナイロン生地にも印刷できるのが特徴です。
デジタル転写のプリント方法
1・デザインを転写紙にプリントアウトする
インクジェット機で特殊な転写用紙にデザインを印刷します。
2・プリントアウトした転写紙に糊を刷る
生地と転写紙を圧着させるために転写紙に糊を刷ります。
この時、糊を付けるために版が必要になります。
3・糊の着いた転写紙と生地を圧着させる
生地と糊の着いた転写紙を高温高圧のプレス機で圧着させてプリントします。
高温高圧で圧着させるので、洗濯しても剥がれません。
デジタル転写プリントの発色性
デザインを転写紙にプリントするので、繊維質のある布に印刷するよりも細かく発色が綺麗です。
デザインの周りにフチができます。フチの色は、ホワイト・生地色と近似色と種類があるので、ご相談時に担当者へお伝えください。
縁:ホワイト | 縁:生地色と近似色 |
デザイン内であればインクジェット同様、シルクスクリーンプリントでは難しい水彩絵の具の滲んだ風合いや、網点、グラデーションなどの表現が多彩にプリントすることができ、イラストや風景画、写真などいろいろな表現が可能になります。
デジタル転写のおすすめ関連商品
United Athle 5900-01.02/4.1oz ドライTシャツ |
United Athle 5001-01.02/5.6oz Tシャツ |
United Athle 7068-01 マイクロリップストップスタンドジャケット |
特徴を活かしたデザイン
フルカラープリント最大の特徴は色数を気にせずフルカラーでプリントできること。
シルクスクリーンプリントでは難しい濃淡やグラデーションなどの表現が多彩にプリントすることができます。水彩絵の具の滲んだ風合いや、カラー写真、イラスト、風景画、フルグラフィックなどシルクスクリーンよりも忠実に再現することが可能です。
【フルカラーのデザイン】 黒生地に白引有り細かい凹凸の表現もきれいにプリントされています。 |
【写真を使用したデザイン】 白生地で白引き無し人物や洋服の濃淡がはっきりと出ています。 |
【水彩の細かな濃淡の表現】 水彩絵の具のような滲みや濃淡もきれいにプリントできます。 |
【デジタル転写】 インクジェットではできないポリエステルやナイロンの生地にもプリントすることが可能です。 |
【重要】フルカラープリントデータ入稿の注意点
イラストや画像をオリジナルで作成してデータ入稿するときに以下の項目に注意してデザイン作成を行ってください。
不要箇所はきれいに消す
写真画像の背景を消す場合に、消し損なって半透明などでごく薄く残っている場合はプリント部分と認識されてしまい、生地に白引きと残ったデータがプリントされてしまいます。
画像データは原寸で解像度200dpi以上
原寸よりも小さい場合や解像度が足りていないと、無理やり引き延ばすことになってしまい、仕上がりが荒れてしまいます。
お届けまでは基本的に3週間〜
乾燥する期間など工程が多くなるため、お届けまでの日程が必要になります。基本的には3週間程度〜。詳しいお届け日程はご相談ください。
データイメージと刷り上がり色に差が生じる場合がある
色にこだわりのあるデザインなどは色調整を行います。量産前のサンプル作成をおすすめします。
PANTONE、DICなどの特色指定や、金銀、蛍光、ラメのなどの特殊インクはできない
基本的にはPANTONEやDICの色指定はできませんが、画像処理をして色合いを近づけることは可能です。金銀、蛍光などの特色指定ができません。
フルカラープリントのメリット・デメリット
メリット | 色数制限がない 版代がかからない グラデーションや細かな表現が可能 少ない枚数でのコスト低 濃色生地にもプリントができ、生地色の影響を受けにくい 発色が良い |
デメリット | ラバープリントのような重さがある 通気性がなくなる お届けまで3週間程度かかる 特色指定ができない |
今更聞けない豆知識:なぜインクジェット機はPANTONEなどの色指定ができないのか
星美製作所でもそうですが、インクジェットプリントを行っているプリント会社様でも「PANTONEやDICの特色指定はできません」や「データと完成との色の差が生じる場合があります」と記載されています。なぜ、色指定ができないのかと疑問ですね。
PANTONEはPANTONE社(アメリカ)が、DICはDIC株式会社(日本)がそれぞれ出しているインクのナンバーで、そのインクの色自体を販売しています。
(例えば、「緑色」1色を販売していて、シアンとイエローの2色を合わせた緑ではないのです。)
カラーコピー機やインクジェットプリンターは基本的にはCMYKの4色でフルカラーを表現していて、PANTONEやDICの元からある1色をCMYKの4色で調合してプリントしています。
そのため「全く同じ色」ではなく、「同じ色に似せた色を表現している」ので、色ぶれが多少なりとも生じてしまうのです。
極端に言うと、絵の具で元からある「緑」を黄色と青色を使って全く同じ色を作るのは至難の技ですよね。
フルカラープリントのまとめ
- 生地色を選ばずにフルカラープリントができる
- 版代がかからない
- プリント方法はインクジェットプリントとデジタル転写プリントの2種類
- デジタル転写プリントは糊を着けるための版が必要
- シルクスクリーンでは難しい細かな表現が可能
- お届けまでの日にちが通常3週間〜
- デザインサイズや白引きの有無で価格が変わる
シルクスクリーンでは表現が難しい写真や水彩などの細かい表現が可能。
アニメのイラストやフルグラフィックなど多彩な表現が生地色を選ばずに表現することができるのがフルカラープリントの最大の特徴です。色彩などにこだわりたい場合は、サンプルを作成することをおすすめします。
プリント加工のことならホシミにお任せ!
私たちホシミプリントワークスでは、デザイン・製版・プリント加工を一貫して自社工場で行うことで安定した品質を安心価格で提供しております。
ライセンス商品製作(OEM)や出荷代行など、法人様向けにも様々なサービスをご用意しており、大手企業様のノベルティや番組特製キャラクターTシャツなどの制作も数多く行っています。
最短2日後発送と短納期にも柔軟に対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ホシミでオリジナルTシャツを作りませんか?
ここまで記事をお読み頂きありがとうございました。私たちホシミプリントワークスでは、オリジナルTシャツをはじめとした様々なアイテムのプリントを行っております。
個人のお客様や学生やサークルなどの団体様だけでなく、法人様向けにアパレル製品のOEM生産も対応しています。デザインや納期にお困りの場合でも、ぜひお気軽にお問い合わせください。